積立投資はもう古い?Z世代・ミレニアル世代が「オルタナティブ資産」に熱視線を送る理由
若い投資家の7割超が「従来型の資産形成は、もう通用しない」——。
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概要:スマホひとつで株も為替も暗号資産も売買できる時代。 便利になった一方で、個人投資家を取り巻く環境は、ここ数年で大きく様変わりしました。

「他人の資本で、大きな利益を狙える」――。
そんな甘い響きとともに、ここ数年で日本の個人トレーダーの間でも急速に認知度を高めてきたのが「プロップファーム」。
しかし、その華やかな成功談の裏側で、いま業界全体を揺るがす巨大な地殻変動が起きていることを、あなたはご存じでしょうか。
2024年初頭、業界標準だったMetaTrader(メタトレーダー)の提供元であるMetaQuotes社が、突如としてプロップファームへの制限を強化したことは記憶に新しいでしょう。
これにより、多くの業者が米国市場からの撤退を余儀なくされました。しかし、2025年。この混沌とした状況は「終焉」ではなく、さらなる「巨大化」と「複雑化」へと進化を遂げました。
そして今、私たちの前には2026年という、過去最大の「激震」が待ち受ける年が迫っています。
2024年初頭、取引プラットフォーム大手による事実上の締め付けを受け、多くのプロップファームが米国市場から撤退しました。FTMOのような巨大ブランドでさえ、一時的にサービス停止を余儀なくされました。
しかし2025年、彼らは戻ってきました。
The5ers、FundedNext、FTMO――
理由は単純です。米国市場の規模と個人投資家の需要を、無視できなかったのです。
ただし戻り方は以前と違います。
「プラットフォームに依存しない体制」を前提に、複数の技術基盤を使い分ける戦略へと変わりました。
象徴的なのがFTMOによるOANDA買収。プロップファームが、規制されたブローカーを傘下に収めたのです。
なお、この買収額は公表されていませんが、FTMOはUniCreditを中心とするチェコの銀行団から約2億5,000万ドルの与信枠を確保して資金を調達しています。
また、The5ersの創業者もブローカー事業への進出を支援しています。
他の多くのプロップファームもオフショアの証券ライセンスを取得していますが、主な目的は完全な証券サービスを運営することではなく、MetaTraderのライセンスを得ることです。FundedNextは、コモロ登録で証券ブランドを立ち上げ、さらにモーリシャスとドバイのライセンスも申請している、数少ない企業の一つです。
これまでは「ブローカーがプロップを始める」という流れでした。
今は逆。プロップがブローカーになる時代に入っています。
見方を変えれば、これは「収益モデルの多角化」であり、同時に「規制と監視の目が近づく」ことも意味します。
「CFDブローカーが仮想通貨を扱うのは、もはや当たり前」――。
2025年、ロンドンのIGグループやPepperstoneといった世界的ブローカーは、さらにその先へ進みました。
IGグループは暗号資産取引所を買収。Pepperstoneも取引所構想を公表。
「提供する」から「基盤を持つ」へ。スタンスが変わったのです。
本当に暗号資産の将来性を信じているのか。
それとも、暗号資産トレーダーを囲い込むための入り口に過ぎないのか。
答えは、まだ出ていません。
2026年にかけて、仮想通貨と伝統的金融(TradFi)の垣根が低くなる一方で、トレーダーは「自分が何を取引しているのか(現物なのか、CFDなのか、あるいはプロップのデモ口座なのか)」をより厳格に区別する能力が求められるようになります。
そもそも「スーパーアプリ」とは何か。中国ではAlipayやWeChatが代表例です。
そんな「金融スーパーアプリ(ひとつのアプリで株も暗号も保険も決済も)」の構想が、CMC Markets、NAGA、Swissquote、XTBといった大手によって現実のものとなりつつあります。
株、FX、仮想通貨、コモディティなど。さらにはステーブルコインによる決済や銀行機能まで。
利便性は上がる一方で、リスクが一箇所に集中する構造にもなっています。
規制対応、セキュリティ、ユーザー体験、そのすべてが高い水準で求められます。
株式も「ほぼ24時間」取引できる時代へ。
Robinhoodから始まり、eToro、Interactive Brokersなどが追随しました。これらのサービスは、CFDだけでなく現物株取引も対象に含んでいます。
チャンスが増えたのか。それとも疲労が増えただけなのか。
睡眠を削るトレードは、果たして合理的なのか。
「いつでも取引できる」と「いつでも取引すべき」は違うという当たり前が、忘れられがちです。
AIを活用したソリューションの導入も、2025年の大きなトレンドでした。チャットボットから、銘柄分析、音声注文へ。単なる補助ツールから、「取引体験の一部」へと変わりました。
Bridgewiseは、CFDブローカー向けにホワイトラベルのAIベースの市場分析チャットツールをリリースしました。一方、AcuityはcTraderプラットフォームにAIベースのリサーチツールを追加しました。
今年、AIのもう一つの興味深い活用法はWebullによるもので、音声と自然言語による注文が可能になりました。
ただし、判断の外注になった瞬間、リスクも外からやってきます。
AIは責任を取りません。損失の責任は常に自分にあります。
さて、ここからが本題です。
来年、業界を揺らすのは価格でも規制でもなく、技術インフラです。
2025年末、TopStepが採用している取引プラットフォーム「ProjectX」が、2026年2月をもって、TopStep以外の「サードパーティ(第三者)」プロップファームへのサービス提供を終了すると発表したのです。
これは、かつてのMetaTraderショックの再来、いや、それ以上の破壊力を持つ可能性があります。
現在、多くのプロップファームは自前でプラットフォームを開発する技術を持っていません。既存のシステムを借りて運営している業者が大半です。その「供給元」が、特定の最大手とだけ手を組み、他を排除し始めたとしたら、どうなるでしょうか。
こうした状況のもとで、プロップファーム向けの専用技術を提供する新たなベンダーが次々と現れる可能性があります。
もう一つの懸念は、プロップファームにおける「リスク管理」の変容です。
2026年に向けて、ファームのリスク管理を専門に請け負う外部業者が台頭しています。
かつてはファーム内の人間がトレーダーの動きを監視していましたが、今やそのアルゴリズムさえも外注されているケースが増えています。
これは、いわばルールの「後出しジャンケン」を助長しかねません。「利益が出た瞬間に、不可解な規約違反で口座が凍結された」 「AIが異常な取引だと判定したため、支払いを拒否された」 こうしたトラブルは、2026年にかけてさらに増加することが予想されます。業者は「リスク管理の自動化」を盾に、説明責任を回避しようとするでしょう。
だからこそ、
・自社専用プラットフォーム
・複数基盤の分散運用
・独立型リスク管理システム
派手さはありませんが、こうした「地味で堅い投資」が急速に増えています。
これらがなければ、次の10年は生き残れません。
プロップファームの黄金時代は、終わりを告げようとしているのではありません。より「残酷な淘汰の時代」へ突入しようとしているのです。
私たち投資家にとっても、便利な時代ほど見えないリスクは増えていきます。
・「ブローカーとしての実体」を確認せよ:単なるWebサイトではなく、規制ライセンスの有無や、大手証券会社との資本関係をチェックすること。
・プラットフォームの「依存度」を見極めよ:特定の外部システムに依存しすぎている業者は、供給停止と共に消える可能性がある。
・「甘いルール」ほど疑え:不自然に高い利益分配や、緩すぎる評価基準は、破綻直前の資金集め(ポンジ・スキーム的挙動)であるリスクを常に想定すべき。
資金はどこに預けられているのか。
どこの規制を受けているのか。
誰が破綻時の責任を持つのか。
この三つを説明できないサービスは、使うべきではありません。
2026年、あなたの資産を守り、そして増やすのは、華麗なトレード技術以上に、「誰を信じ、どこで戦うか」という冷静で冷徹な判断力に他なりません。

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